父のこと～その6～
※別ブログから記事を移動しました。 2011年のことで、覚書として載せておきます。
もう、これが一番ショックだったかな
嫌なことは先に書いてしまおう。
私が実家に着く前に、緩和ケア病棟の予約が取れました。
しかも、２～３日後には入れると。
電話では２～３週間待ちって言っていたのに、やはり紹介状持参というのは
強いんだなぁ。
もう危ないことはわかっていたのかもしれないですね。
あ、やった！よかった・・
と思う反面、
「このまま昏睡状態のまま転院？？」
「主治医と話してもっと別の治療の話をしたかった」
という気持ちもありました。
・・転院の前日に初めて主治医と会えたのですが
背の高い女医で、病室に入って父と話します。
「○○さーん。調子はどうですか？」
（お腹をさわって）
「ああ、良い感じですね」
などなど話しながら、姉にも話しかけます。
この間、一切私を見ない
そりゃぁ・・治療に関して「こんなのはどうか」とか
挙げ句の果てには転院だもんね。嫌われるのは仕方ない
そして、別室でお話が出来ました。
主治医
－－－－－－
机
－－－－－－
母・わたし・姉
という形で座っていました。
主治医は、姉と話します。目線は姉です。
全く私を見ません。
緩和ケア病棟へ転院が決まり、よかったですね。
と言う話から・・・
父のすい臓癌は、末期であり病院に来たときにはすでにIV期であったこと。
そして、肝臓にも転移がわかり、肝不全状態だということ。
手術と抗癌剤を希望したのは本人と、家族の意見でもあり・・
そして、キッと私を見て（初めて目が合った）
「次女さん、病院というものは、はじめキーパーソンというものを
決めるのです。
決定権を持つ人を決めてその人を通じて決めていきます。
今回は長女さんです。
私はお母様と、長女さんと何十時間も話し合いをしてきました。
１ヶ月の間、お母様は寝ずに看病もしてきました。
長女さんは、緩和ケア病棟を調べ、予約まで済ませました。
それを、
遠い親戚が一度患者を見ただけで、あれこれ言うように
転院させるなど聞いて正直、ムカっとしました。」
え？？え？？え？？
ちょっとまって？？？
確かに、こんな治療はないかとか姉と相談して伝えてもらった。
緩和ケア病棟は主治医から紹介してもらって、私が調べて電話して
姉に行ってもらった。
転院を渋る母を説得させて私は関東から実家に来た。
なのに
父の為に昼夜問わず付き添う母と、緩和ケア病棟へ移すために
がんばった姉・・・
文句しか言わない次女って言ってる・・？
やはり・・姉に伝言ではうまく伝わってなかった
大事なことは実際会って話さないと伝えようによっては
全く別な内容になって伝わってしまう。
さらに、
「普通、主治医はあまり家族と話す機会を持ちません。
最初と最後くらい。
でも、私は家族の気持ちが分かるのでたくさん機会を作りました。
１ヶ月の間、お母様と長女さんと話し合ってやった結果です！」
そこで遠い親戚のような発言か・・・。
「本来なら、今日も休暇を取っていたのですが・・
気持ちが分かるのでお話する機会を作ったのですよ？？？」
（ああ、普通なら話さないのね）
でも、それは違う！！！ 母と姉もそれはわかっているよね？？
・・・・・・
母： （そうそう。私がんばってます的にうなづく。）
姉： （がんばりましたー！的に何も言わない）
私が今までしてきたことは？
母は、自分が大変だから転院はイヤだと渋っていたのに
何を・・・・
そこで母が
「そう、そうですよね。本当に先生にはお世話になりました。
かぼすも、わかったでしょ？先生も休暇中の所、申し訳ありませんでした。」
と言って終わらせようとしている。
たまらず、
「ちょっとまって・・・！！
母さんは転院を渋っていたし、緩和ケア病棟には私が電話して
姉ちゃんに行ってもらったのに・・・
どうしてそんな話になってるの！！？？」
そして、主治医に
「私は、親とはいろいろあって数年会ってませんでした。
でも、９月１１日に父に会って、
「転院したい。関東にも良い病院はないか」
「孫の成長をもっとみたかった」
「拘束されるくらいなら死にたい」
などを言われ、転院を決意した」と伝えました。
主治医は
確かに「先生、もう卒業させてください」とは言っていましたが・・
そんなことを言っていましたか？
と。
幻覚と妄想・・・つかの間の覚醒。
全部、妄想ばかりじゃないんですよ。
たまに普通の父になるのです。
あのムカツク父に。
やはり、直接会って話したらよかった。
私の考えは全然伝わっていなかった。
母と姉は間違ったまま終わらそうとしていた。
私は遠い親戚なんだ・・・
そう思ったら悲しくて悲しくて
何で父が死ぬの！！
私が死ねば良かったのに！！
と泣き叫びました。ああ、叫びましたとも。
そしたらいきなりやさしくなる主治医。
すい臓癌は、見つかったときにはすでに末期。
手の施しようがない。
交通事故にあったと考えてもらうしかない。
そして最後に
「お母様がいるじゃないですか。」
いたらどうなのですか
子供を守ってくれない母なぞいりません。
殴られて蹴られて、それでも「人に見られるから！！」って隠したがる母を？
なんか、もう・・・・
やっぱ、帰るんじゃなかった
でも、このままじゃ帰れないから頑張らないと！！！