かぼす道:祖母の思い出

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息子にとっては曾祖母になりますが、息子は実家にある遺影しか見たことはありません。
でも、私も祖母のことはあまり覚えておらず食べ物が美味しかった記憶が強いです。
祖母の作る寒漬けと甘酒は作り方を聞いておけばよかったと今さら思っています。

祖母の思い出

寒漬けは干した大根を醤油か味噌で漬けていると思うのですが、茶色いシナシナした漬物でした。
これが大好きで大量につまみ食いをして口内炎ができたり胃が悪くなっていた覚えがあります。
4コマに描いている「ぬすくらん!」というのは方言で、「ぬすくる→なすりつける」という意味なのですが、最近の若い人には伝わらないようです。
私の周りが知らないだけなのか?普通に使っていたら案外通じないし、当たり前ですが関東では通じませんでした。

祖母の作る甘酒は粒が入っていて、ご飯粒かなと思っていたのですが今思うと麹から作っていたんだなとわかります。
コタツに入れていた記憶もありました。
母にお願いして甘酒を作ってもらったのですが、母は酒粕を使っていたので同じ味にはなりませんでした。
確かに、麹から作ったものとは別物です。
現在私は 神久庵の「吟醸酒粕」を使って甘酒を作っています。酒粕なのですが米麴も入っています。
お湯の中に酒粕を入れて砂糖を溶かすだけで祖母の味を再現できるので冬はこればかり買って作っています。
祖母の作る奈良漬けも大好きでよく食べていましたが、私はアルコールに弱いのですぐ真っ赤になってしまい量が食べられないのが残念でした。
当時は作り方なんて聞くことすら考えなかったけど、今は後悔しかありません。

前に祖母の夢を見たことがあって、その時は夢の中で「あれ?なんで生きてるんだろう」と思いつつ「ばーちゃん、○○の作り方なんだけど」って聞いた覚えがあります。
生きてることに不思議で考えていたら自然と目が覚めてしまって答えを聞けなかったのも残念すぎて悔しい思いをしました。

甘酒や奈良漬け、漬物などを見ると祖母を思い出します。
飲食業をやっていただけあって、料理が上手だったんだろうなと思います。
母は「嫁、姑とか言われるほどいじわるされた覚えもなくいい義母だった」と
聞いています。
でも、孫差別?はあったようで祖母の娘の子にはお菓子をあげるのに私たちにはお菓子はなく、あっちに行ってろと言われて母が悲しかったと教えてくれました。
私にはそんな覚えはなかったので良かったです。
実際覚えていたら今のような感情はなかったかもしれません。
(食い意地が張っているので覚えてたらずっと悔しがってたかも)

祖母はサザエさんに出てくるフネさんのような服装でした。
着物に割烹着のイメージが強いです。
祖母に作り方を聞けなくて後悔しているので、息子には私の作るものは作れるようにレシピを残したり、実際作っています。
いつでも母の味が出せるように、味付けと調味料の種類を教えていますが、これから自分なりの味を出していってもらえればと思います。
今日は息子がたくあんを作りたいと言う話から祖母の話を思い出してブログに書いてみました。

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イラストメモ
使用ソフト
イラスト:CLIP STUDIO PAINT PRO
クリスタに入ってるデフォのGペン使用

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