父のこと~その10~
※別ブログから記事を移動しました。 2011年のことで、覚書として載せておきます。
あ、忘れていた
先に緩和ケア病棟の看護師さんに病棟の案内をしてもらいました。
給湯室ありーの、談話室ありーの、お風呂ありーの・・・。
空いた部屋は、特別室で、病室にトイレとシャワーがついていました。
案内の後、ミーティングルームで打ち合わせです。
最初に「キーパーソンを決めます」とのこと。
でた!!キーパーソン!!
姉が「ここはかぼすちゃんがなって。私は前の病院でなったから。」
と言ってくれました。
・°・(ノД`)・°・ 泣いた。
ありがとう・・。お礼を言って、私がキーパーソンになりました。
まず、「希望をお聞かせください。全て叶うとは言えませんが・・」とのことで
私は、
- リクライニングのできるような車いすで庭を散歩させてあげたい。
もしくは、移動式のベッドで外の空気を吸わせてあげたい。
(酸素吸入をしていたので、酸素ボンベや点滴の持ち歩きが必要。) - 父が希望していた、お風呂に入れてあげたい
- トイレに行きたがるのでポータブルトイレで排便させてあげたい
- カテーテルを外して欲しい。
(ポータブルトイレか、おむつにさせる) - 最期・・・できれば家に帰らせたい
ああ・・だめだ・・まだ希望はあったはずなのにもう忘れちゃってる
やっぱりメモっておかないとだめねー。
「最後の「家に帰る」は今はどうにも言えないけれど、そのほかは
全部かなえられそうです。」
・・・と聞いて・・・また泣いた。
姉が「この子涙もろいからw」と言っていました。
うむその通り・・ 年取ると涙腺弱くなるのよ。
でも、今日は雨で散歩は無理そう。お風呂も今週は終わりで来週になるとのこと。
祝日があったのでしょうがない
髪の毛をかきあげて「風呂に入りたい・・・」と言っていた父の
希望を叶えてあげられると嬉しくなりました
そして、朝に父から聞いた「今の自覚症状」のメモを読み上げて
(痛み、口の中の乾き、おう吐など)
全てを看護師さんに任せました。
・・・といっても、結局は私たちが見守るしかなかったのですが・・・。
父が病室に着いてからあわただしくなりました。
酸素ボンベから病室に備え付けの器具に差し替え・・・
点滴を確認し、ここの病院で使う点滴を探す。
ベッドへ移動が数人がかり。
最後に前の病院の看護師さん(付き添い)がお別れを言っていました。
・・・涙ぐんでいるようにも見えました。
最期のお別れ・・・?
私はベッドに寝ている父に
「ほら!!ここから海が見えるよ!外が見えるよ!窓を開けたら
風も入ってくるよ!」
と言うと、反応はありましたが、表情が読み取れませんでした
これから緩和ケア病棟での生活が始まります。
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