鬱とわたし~その11~

2018年8月9日

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私は鬱病になりたかった。
どうやったら鬱病ってなれるのかな?どうやって振舞ったら鬱病に
見えるだろう?いつも下を向いていればいい?
暗く沈んだ雰囲気で過ごしていたらいいだろうかなんて思っていた時もあった。

しかし、そんな事とは全然別者だった。

喉の焼きつくような違和感と、吐き出す吐息でさえ熱く感じる。
喉が詰まったような息苦しさ。

その息苦しさが袋をかぶったようにも思える。
そして周りが見えなくなり、自分の中の記憶をずっと上の空でたどっている。
ずっと再生される昔の出来事。
そして泣き出す。

鬱と言えば、不眠が多いと思いますが私の場合は過眠でした。
寝ても寝ても寝足りない。
しかし、子供がいるのに寝てもいられないのが現実。
かなり辛かったです。

この時にはまだ病院に行っていませんでした。
まだ鬱病という言葉が出だして間もないころで、心療内科も今のように
ない時代、地域でした。

最初に行った病院は内科から心療内科も始めましたというような
小さな病院でした。
心療内科という張り紙を内科の横に貼るような急作りなところでした。

おじいちゃん先生で、壁には鬱の症状などがびっしり紙に書いて貼ってありました。
暗く沈んだ状態が1週間以上続く(いや、もう4~5年は続いていた)
自分の存在意義がわからないなどなど張り紙に書いてあることを先生が
読み上げて、「鬱だね!」と薬を処方してもらいました。

これだけで鬱と診察はしてもらえるんだなと思いましたが、
「これで何の解決になる?薬を飲んだら私の悩み、苦しさは取れるのか?」
疑問でした。

そして薬を飲むようになるのですが、副作用でかなりの眠気がきて
起き上がれないくらいになりました。
ご飯もおっさんに買ってきてもらうようになりました。

おっさんは今まで変わったかというと全く変わりませんでした。
ただ、私が薬を飲んでいるだけ。
苦しさは変わらない。
家事をしないので嫌味を言われるからまた辛くなる。
病院で相談する。薬を増やされるこの繰り返しでした。

こんな状態で病院に行く意味はあったのでしょうか。
自分に合う病院ってなんでしょう?
話を聞いてくれる?カウンセリングのある病院を探す?

これから数件の病院を渡り歩きます。

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イラストメモ
使用ソフト
イラスト:Photoshop

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